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自社講習 〜根巻き〜
2008年03月

 根巻きは植木を移植する際に欠かせない作業です。根を切り掘り上げた丸裸の根鉢を根巻き材(麻布など)で包んだ上から縄で縛り養生してあげます。
 細根を保護し根鉢の乾燥を防ぎ、運搬、定植時の利便性もあります。株、根鉢の形状によって適した縄のかけ方、掘り取り方があり、根巻きの方法にもいろいろバリエーションがあります。




 通常、定植後に腐ってしまう素材を根巻き材とします。利便性から麻ヒモ、麻布を常用していますが、今回は古来の方法の勉強としてワラ縄とワラを使った根巻きにも挑戦しました。
はじめは頼りないワラで根巻きがしっかりできるのか半信半疑でありましたが、木下のお手本をもとにやってみると少々不格好ではありますが根鉢をしっかりと作ることができました。



 植わってしまえば見えなくなり、やがて朽ちる根巻きでありますがその理論と技術に込められた先人の知恵に驚きます。
 幾何学的に縄をかけられた根鉢の機能美は儚いものでありますが、そこに技術と知恵だけでなく、昔の人「粋」のようなものを感じてしまいます。     by 大石

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