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網代編み講習会 〜神奈川県造園業協会にて〜
2005年02月

 造園屋といえども庭に関することが何でも出来るわけではない。例えば古い技法などは理屈はわかっていても実際にやって見ろと言われると手が出ないことがよくある。今回はそんな施工法の一つ網代編みについて協会が主催した講習会に参加して勉強させていただいた。

大胡氏 拡大できます
 
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 講師は2004年4月に横浜マイスター講師に認定された大胡 周一郎氏である。数々の実績を持ちながら決しておごらず穏やかで、伝統の継承にも大変熱心な方である。

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(1)植周造園の方達が実際に清水竹を編んでいる。
(2)編み始めの組子はあらかじめ節を整えて数本ずつ筏状にまとめてある。
(3)組み始めの完成
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(4)網代垣の実際について説明する大胡氏
(5)「3枚飛び」仕様
  
用意されたバルサ材を使って編み方を教わる。
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(1)下書き線を引く。比率は2:1.1。
(2)下書き線に合わせて編み始めを置く。
(3)順次編んでいく。
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(4)この辺になると頭がこんがらかってくる、、、
(5)何度目かにやっと出来た。覚えておけるかな、、、?
(6)素材によっては3枚飛びに編む。

 実際の現場でこれを生かす機会はあるかどうかわからない。なにせ手間の掛かる竹垣だから建仁寺垣の何倍もの値段になる。今時「網代垣を作ってくれ」なんてお客さんは皆無に等しい。
でもどうなんだろう。需要がないから知らなくて良いんだろうか?作る機会がなければ作り方を知らなくても良いんだろうか?

否!そういう努力や勉強を怠っていたらどんどん伝統技術は廃れていってしまうのだ。これからの若い世代にもきちんと伝えていく義務が我々にはあるのだと、つくづく感じた次第です。大胡さん、ありがとうございました。


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