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Q012:
キンメツゲの管理を教えて
一戸建てを購入し、家の周りにフェンスを張る代わりに市の団体から助成金を貰って生垣を施しました。植樹の段階で粘土質の土を若干量、山砂と入れ替える計画でしたが、業者側のミスで植樹をし終わってから、その上に山砂を地表からやや高く盛った程度になってしまいました。
つまり、粘土質の土壌に木を埋めて、その上に山砂をのせた状態です。それはそれとして、その後の管理です。勢いあまって植えたものの、管理の仕方が不安です。これからの季節、水遣りはいつ頃から始め、どのくらいの間隔で又は毎日か、それから、肥料はどんな物をどれくらいどのような方法で、いつ施すのが良いのかわかりません。この冬は雪も多かったせいか、葉のついていない細枝だが目立つ感じです。
ド素人の私にも理解できるだけのアドバイスをお願いします。

A:

 土壌の問題は放っておけない重要な問題です。木を長生きさせたいのなら、早急に植え直すべきと私は思います。時が経てば経つほどこの問題は解決が難しくなります。予算が無ければ木は苗木のような小さい木にランク下げしてでも土にはお金を掛けるべきです。

 粘土質の土壌でも程度がそれほど悪くなければ、土壌改良材を混ぜればなんとかなります。ウチでよく使うのはパーライトやAGロックです。透水性を改善する事が第一で、肥沃である必要はそれほど重要ではありませんし、粘土質の土壌に堆肥などを多用するとかえって逆効果の場合もあります。まずは物理的に改善することです。
 水やりは現状ならなおさらのこと、毎日なんて絶対あげてはいけません!ただでさえ水はけが悪いのに、水を与えれば根ぐされしてしまいます。水やりで気を遣うのは植えた直後の1ヶ月と夏場だけです。基本的には雨に任せればよく、1週間以上雨が降らなかったら様子をみてやるという程度に考えてください。もともと木は水の補給に関して人間など当てにしてはいないのです。

 肥料は12月〜2月位に有機質の肥料をすき込んでやります。配合肥料かツゲなら油かすだけでも大丈夫です。「今時期の作業」のページを参照してください。
 葉の着いていない細枝は多分枯れ枝でしょうから指で欠いてください。パキッと折れる枝から芽は吹きません。下枝への日照の妨げとなるだけですから。


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