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Q015:
現在新築の自宅の庭に植える樹を探しているものです。
以前から、カツラとケヤキの樹形が気に入っています。
庭のまん中にどちらかの樹をドーン植えられないものかと思っていますが、かなり大きくなるということで悩んでいます。
 庭の広さは8m四方なのですが、15m〜25mになるような樹を植えていいのもでしょうか?
 また、剪定だけで樹の自然の姿を変えずに高さをコントロールできるのでしょうか?
 それと、カツラやケヤキで5m程度の高さの樹はどのくらいの値段がするのでしょう?

A:

 その広さならどちらを植えても大丈夫でしょう。カツラの方がケヤキよりも葉張りは少ないと思いますが。剪定だけで自然樹形を変えずにというのはどういう意味でしょうか。剪定をすれば当然自然樹形は失われます。特に枝先の切りつめは禁物です。上手に枝抜きをすれば人工的ではあるけれど自然樹形を意識しているという仕立てにはなりますが、理解と技術のある植木屋さんを選定しないと痛い目を見ます。本当の意味で自然樹形を保ちたいなら「どこまででも好きなだけ大きくなれ!あとは俺がなんとかしてやるから!」くらいの気持ちで植えないと実現しません。

 株立ちの木を植えるとその意味ではやりやすいかもしれません。大きく太くなった幹を根元から切って、若い幹に更新していくやり方ができるからです。5本立ちくらいの株であれば大きくなりすぎた幹を切除しても残りの幹が風情を保ってくれるでしょう。未練がましく幹の途中から切らずに元で切ってくださいね。時が経てば株元から吹いた若幹がやがて立派な幹となり、その時大きくなりすぎた幹を切除するというやり方なら常に大きさを維持しながら自然樹形を保てるわけです。ヤマボウシなどはこの方法に適していますがケヤキの株立ちもなかなかいいもんですよ。

 値段ですが、幹の太さによってずいぶん違うので一言では言えませんが、10万〜20万位の予算で見込めばなんとかなるでしょう。「植え込み代を含めて30万以内で」と植木屋さんにお願いすれば、たぶん引き受けてもらえると思います。ただし、大きい木ですから搬入と植え込みの難易によって金額は相当上下するでしょう。ケヤキの株立ちとなるともう少し予算が必要かもしれません。




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