(有)木下庭園管理トップページへ

Q:32-1 樹木の幹に着生したノキシノブはその樹木の生育に少なからず悪影響を与えると一般に言われていまが、なぜ、そしてどのような悪影響を及ぼすのか、本やホームページで捜してみても見つかりませんでした。
もし分かりましたら教えて下さい。よろしくお願いします。

A:

 私も調べてみましたが、実害についてはわかりませんでした。
ヤドリギなどの寄生植物は露骨に宿主に根を食い込ませていくのでちょっとえげつない感じがしますが、それらに比べれば大した害ではないので、まあ勘弁してやってください。
 自然界の全てが生きることに向かっているものですから、悪も善もないと私は思うのです。(仕事上は害虫とか言ってますけど。)人間が「生きるためでもないのに自然をいじくること」以外はね。例えば枝を切ったり、幹や根を傷つけたりして腐朽菌を呼び込んだりしてしまうのはノキシノブとは比べものにならないくらい「悪」ですよね。

 お答えできませんですみません。


Q:32-2


 わざわざ調べてまで返信していただきありがとうございます。
10倍にして数本のバラの消毒しました、園芸店でもらった簡単な12ヶ月手入れを読み、下準備が必要なのを知らず、噴霧器でかけたのが間違いでした。フェンスを汚してしまい大仕事を作ってしまい、こつこつふき取っています。パンジー、マーガレット、ハーブ類にも白くなるほどかかってしまいました、消毒についてのQ&Aを読んでいて、雨の代わりに水をかけて落とさないとだめになってしまうのかと不安になりました。大丈夫でしょうか。
筆で塗ればよかったのにと思いました。

A:

 「石灰硫黄合剤」は木々の活動が鈍っている時期だけに限定して使える薬剤です。新芽や若木にはかなりの刺激があると思います。パンジーなどの草花も眠っている大きな木に比べれば貧弱ですから、10倍というのはちょっと濃いかと思います。

 バラやサルスベリの枝に筆で塗るなら10倍でも構いませんが、常緑樹に噴霧する場合は40倍くらいで使った方がよいでしょう。フェンスの汚れもさることながら、噴霧器自体の金属部も痛めますので、良く洗っておいてください。
 春から秋にかけて使う薬剤(ディプテレックス、カルホスなど)のほとんどは”酸性”ですので、”アルカリ性”の石灰硫黄合剤との混用はもちろん出来ません(中和してしまうから)が、噴霧器にどちらかの薬剤が残っていたら混ぜたのと同じ事になります。ご注意を。

 草花に10倍で散布したことがないので大丈夫ともダメともお返事できませんが、気休めでも暖かい日に水をかけたらどうでしょうか。


樹木編へ戻る トップメニューへ