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投稿日:2003/09/16(Tue)

Q:43 この春、家の建て替えにあわせ、松を移動しました。
クレーンで2月末に植え替え、元気な新芽も出そろい、やれやれのはずが、場所がまちがってて、3月半ばに、もう一度移動しました。
塀ができあがっていたので、クレーンがつかえず、よいとまけのようにして、すこしづつ、みしみしいわせながら動かしました。けっか、出ていた新芽は全部かれ、それでも、しばらくして、あらためて、新芽がでたのでほっとしました。
7月末に松毛虫をみつけました。
先日、おむかいにきている植木屋さんにお世話をおねがいすることができまた。さっそく消毒してもらい、(すでに、毛虫はいなかったですが)剪定してもらいました。
その植木屋さんに、松に水はぜったいやらないでください。といわれ、水遣りをしてないのですが、摘まれた芽は止まったまま、松の葉も閉じかげんです。この春、二度の植え替えと、剪定。この夏の剪定と、条件過酷すぎるのですが、ほんとうに水やりをしないほうがよいのでしょうか。なんとか、枯らさずにもってほしいのですが・・・
やっとみつかった植木屋さん。ないしょで水遣りしたいんですが、どんなものでしょう。

A:

 私が許しますから内緒で水やりしちゃってください。

 っていうか、その松のいきさつを知ったうえで「水をやるな」と言う植木屋はたぶん日本中にその人だけだと思います。「松は水を嫌う」というにわか知識を何が何でも守ろうとしたのですかね。

 ケムシがいないのに消毒するのはほとんど意味がないことです。かじられた部分が元に戻るわけでもないし、かえって薬害の危険にさらすことになり、予防効果も望めません。必要に応じての対処が一番です。

 それにしても根性のある「松」ですね。大事にしてあげてください。


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