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投稿日:2004/10/22(Fri)

Q:52  キンモクセイについての質問です。
樹齢は不明ですが、20年前にすでに8mくらい、直径も20cmくらいありました。
現在もっと成長しまして、10mはあるかと思います。
花も咲き終わり、今回の台風で葉が散り、ご近所にも迷惑なので、高さを半分くらいにしたいと考えていますが、大丈夫でしょうか?
切っても大丈夫でしたら、切った後の切口の処理も教えていただきたいです。

A:

 樹勢の状況が解りませんがたぶん切っても大丈夫でしょう。枝はむやみにズンドウに切らず、必ず脇枝を残して脇枝のすぐ上で切るようにしてください。脇枝の先も切り詰める事になると思いますが出来るだけ先端に葉を残せる位置で切ってください。

 切り口には殺菌剤が入った癒合材を塗ることをお薦めします。ただの接蝋(つぎろう)でも良いという人もいますが、私はどうしても腐朽菌が怖いので殺菌剤入りのものを選びます。私が使っているのは「デンドローサン」というものです。トップジンMでも良いと思いますが色が派手なので好みません。
 CODIT論を唱えたシャイゴ氏は「自分の唇に塗れないものは木の傷口に塗るな」とおっしゃっています。樹勢があれば腐朽菌の侵入を食い止め治癒する力を木は持っています。切断法さえ正しければ切り口に何かを塗る必要はないというのも一理あるとは思います。間違ってもクレオソートなんかは塗らないでくださいね。


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