No.032 コンクリートの化粧(2)階段とアプローチ改修工事 〜泉区 I邸〜2003/02 |
既存外構のリフォームです。建て売り住宅にありがちなあまり住む人の身になっていな外構の構造が見られました。 まずは外観から。 |
外観施工前 |
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外観施工後 |
コンクリートの打ちっ放し仕上げも最初はカッコイイのですが年数が経って汚れてくると暗く湿った雰囲気になってしまいます。 タイルや門扉は既存のままですが壁を塗ったことで生き返って見えます。 |
入り口施工前 |
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入り口施工後 |
施工前の写真ではよくわからないと思いますが(門を開けて撮ればよかった、、、) コンクリート土間の汚れがひどく、階段も狭くて急で危険でした。 |
階段改修前 |
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階段の変形後 |
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施工後 | ||
階段を三角に区切っていくと端が狭くなり大変危険です。 R形にすることで踏み面の幅を確保し、段数を一つ増やして安全性を得ています。 自転車を置くスペースを以前と同じように確保しなければならなかったのが苦労した点です。 |
(1)施工前 |
(2)RC壁のハツリ作業 |
(3)解体後の様子 |
入り口と車庫の間に無意味にそびえ立つRC壁は出庫時の視界を妨げ危険です。 どうしてこんな立派な壁がここに必要だったのか疑問です。 |
施工後 |
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壁を切り取りメッシュフェンスで仕切り直します。 出庫しやすくなったばかりでなく門扉内側に陽が入るようになり湿気が取れて明るくなりました。 次はアプローチの改修工事です。コンクリートを打つときに乾かないうちに色と模様を付けます。 |
(1)施工前 |
(2)地盤のすき取り |
(3)コンクリートを打ちながら模様付け |
施工後 |
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壁を塗って完成 |
コンクリートを打ちながら色と模様を付けるのがステンシル工法、既存のコンクリートに あとから模様を塗ったり吹き付けたりするのをマルチフロー工法と言います。 |
(1)目地を置く |
(2)色付け |
(3)目地を剥がして完成 |
玄関前の半サークルは専用のステンシルで施工しました。 ハーデナー(色セメント)の色を変えることも自在です。 |
施工後 |
これらの工法の利点は凝ったデザインを短時間で表現できることでしょう。 実際にこれだけのレンガを色も形も変えて敷き詰めるとしたら相当の時間とコストが掛かります。 ニセモノだからと顔をそむけず、おもしろく取り入れていくことで 少ない予算の中に多くの色やデザインを表現できるのだと思います。 |