No.035 建物の形を意識した造園〜南区 K邸〜 2003/11 |
建物の形が複雑で変わっていたのでそのコンセプトを継承したデザインにしてみました。 八角形を基本にした45度、135度の角度と直線の組み合わせです。 和室の前だけは和風にというのがお客様の希望でしたので和洋折衷になりました。 |
(1)施工前 |
(2)雨落ち部分にU字溝を設置 |
(3)レンガ積みと目隠しパネル(ブロック上) |
(4)客土 |
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(5)植栽 |
(6)施工後 |
レンガサークルの上のベンチと目隠しパネルは同じ素材でYKKAPのリウッドデッキに使う幕板を利用しています。 木が60%混入された人工再生木で、反りや腐りが生じません。 下の平面図(クリックするともう少し大きく見られます)をご覧頂くと全体が把握しやすいかと思います。 |
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下の写真は車庫側から見た様子です。施工後で茶色く見える地面は真砂土舗装です。 植栽してある花壇以外の地面は雑草が生えないようになっています。 |
施工前 |
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施工後 |
サークル周りはジュラストーンの乱貼りに見えると思いますが実はニセモノです。 種明かしをすると、コンクリート土間の上にカラーセメントで模様を付けているのです。 ファンタジーコンクリートのマルチフロー工法です。 |
(1)コンクリート下地 |
(2)カラーセメントをコテで塗る |
(3)施工後 |
目地テープ、塗りつけ |
目地を剥がす |
ステイン処理 |
何カ所か色が違っているのはステイン処理をしているからです。 コンクリート中の成分に特殊な薬品を反応させて変色させています。 こうすることによって石貼り特有の変化が出せるわけです。 この工法ですと実際に石貼りするのに比べ約1/3の単価で済みます。約7000円/uです。(コンクリート土間下地別途) 下の写真は和室前の様子です。 ちなみにこの石貼りはホンモノです。(諏訪鉄平石) |
施工前 |
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施工後 |
和室前の様子 |
つくばいと灯籠 |
砂利と真砂土舗装と石貼り 雨落ち部分は黒那智石、和室前と洋庭とで砂利を変え 和庭の石貼りとレンガサークルテラスとのつなぎを真砂土で施工。 化粧砂利の下地も薄く真砂土を敷いているので草は生えません。 |
真砂土舗装と化粧砂利 |
直線的で幾何学的なデザインはそこに何らかの意味を持たせるのが難しいところです。 奇をてらった無機質なデザインに固執すると使い勝手が悪くなり、人を受け入れない空間になります。機能性と植物の生長を妨げないことは造園の基本ルールであると私は思います。R型の花壇の施工が多い中、今回の工事はちょっと趣の違う庭になりました。 |