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No.058 和風庭のリフォーム 〜旭区 I邸〜
2006/01

和風には違いないがどうも雑然としている庭。今回、家の建て替えを機にすっきりまとめてみる。
草木が大好きで、いくらでもどこでも植えたい施主の気持ちをグッと抑えて、歩くところと土の部分をはっきり分ける。

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主庭部分。木や石は一旦全部どけておいてゾーニングしてから復旧します。
改築によって庭のレベルが建物周りより高くなってしまったので段差の処理と排水(雨落ち)が課題となりました。

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(1)既存樹は掘り取って活かせる物は復旧します。
(2)アプローチに厚みを持たせ高低差を解消し、段差をもひとつの景色にします。
(3)低くなる部分にはU字溝を埋設し、瓦で縁取りして那智黒砂利を入れ排水を図ります。

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アプローチの延長が家周りのレベルに合わせて次第に下がってきます。
以前の庭に埋もれていた小石も集めて「あられこぼし」風に敷き詰めてみました。

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(3)
(1)まず大きめの木曽石を据えます。
(2)木曽石の間に小石を挟み込みます。流れてきた水はU字溝で受けます。
(3)出来上がり。
あられこぼしを下ってきて家の脇へと入ってくる。
歩く距離が長いのでアプローチにバリエーションを持たせ変化を付ける。

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あられこぼしの後半に飛び石を取り込んでいき周りを真砂土舗装で囲み込む。
飛び石から先に延べ段を設けて変化を付ける。

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(3)
(1)転がっていた御影の切石を延べ段の枠に据える。
(2)切石の中を諏訪鉄平石乱貼りで埋めていく。
(3)目地を入れて延べ段完成。

延べ段の先は飛び石を打って周りを真砂土で舗装。
舗装と植栽スペースを御影ピンコロの3丁掛けで仕切る。

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(1)奥から延べ段方向を見た様子。気になるエアコンの室外機を手作りのカバーで隠す。
(2)ピンコロの3丁掛けを立てて据え付け。
(3)飛び石と真砂土舗装。

さらにその奥、主庭の真裏にあるスペース。
和室の小窓から見えるの部分なので手は抜けない。

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(3)
(1)以前からあったボク石を積み上げてブロック塀を隠す。
(2)御影の石板を敷く。
(3)真砂土舗装をして石垣には涼やかな緑を植える。

再び主庭に戻って排水のための雨落ち、たたきの洗い出しの様子。
雨落ちを挟んで左が洗い出し、右が砂利敷きです。

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(3)
(1)U字溝を埋設するための溝を掘り。
(2)U字溝を据え付けて目地を埋める。
(3)外側に瓦を立てて雨落ちの縁とします。
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(6)
(4)コンクリート舗装の下地砕石。ワイヤーメッシュを敷く。
(5)コンクリートで下地打ちのあと、化粧砂利とセメントだけを混ぜて上に塗りつける。
(6)セメント分を洗い流すと砂利が現れる。
門から玄関に向かう右手に主庭があります。


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(3)
(1)大きくて厚い既存の飛び石、重い。
(2)こういう飛び石は今やお金を出しても手に入らないから貴重です。
(3)出来れば何も置いて欲しくない「空間」という”景色”。
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オリジナルの室外機隠しは3個作りました。タカショーの杉皮ボードやこだわり竹を使用、腐りません。
久しぶりの和風庭園でしたので楽しく仕事させていただきました。


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