No.067 伝統の技を人工素材に生かす 〜磯子区 K邸〜 2008/10 |
既存の竹垣が老朽化して柱しか残っていませんでした。今度は腐らないアルミ柱にし塩ビ竹で沼津垣を作ります。裏からも見えるので両面化粧の必要があり、細い塩ビ竹を手編みしました。 講習会(弊社HP内社外活動-匠の技-網代編み講習 参照)の経験が役に立ったことは言うまでもありません。 |
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手間が掛かるのはある程度覚悟していましたが、端部の納めなどは現地で工夫するしかなく試行錯誤の連続でかなりの時間を要しました。 |
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(1)植木を少し整理します。 (2)アルミの柱を立て込んだところ。 (3)塩ビ竹の組み込み作業。 |
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逆方向からの様子。 既存の竹もバックに竹垣が立つと一層映えますね。 |
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(1)既存の丸太を撤去します。 (2)アルミ柱を立て込みアルミ胴縁でつなぎます。 (3)組み込みが終わったところ。このあと結びを入れます。 |
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(4)興味のない方にはなんてことない画ですが、、、。 (5)「骨はどうやってるんだろう」なんていう目で見ているプロ中のプロの方の為に種明かし! (6)こんな道具も重宝しまっせ。 |
編み込み作業の様子。 今回はタカショー:ゴマ竹の10φを使用しています。 |
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(1)最初の基準となる部分がとても重要です。 (2)時々頭がこんがらがってきますが、、、。 (3)ばらけやすい材料をうまく固定していくのも技術が要ります。 |
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(4)上部の板の使い方がミソです。興味のない方にはなんてことない画ですが、、、。 (5)組み上がった時の満足感はなんとも言えません! (6)結びを入れて完成です。 |
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そんな手間掛けなくたってパネルになったものがあるよ というわけで、玄関脇の部分はタカショーのエバー美良来(みらくる)ボードを使用。 片面しか見えないところはこれで手間もコストも抑えられます。 |
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(1)既存の竹垣を解体。 (2)アルミ柱とアルミ胴縁で骨組みを作る (3)ボードを貼って完成、アラ簡単! |
世の中どんどん便利になって、竹垣一つにしても手軽で精巧に出来た材料が簡単に手に入る。タカショーの竹垣パネルも本物の竹垣から型を取っているのだからちょっと見にはわからない優れものだ。 しかし職人としてはその元になっている竹垣について「知らぬ作れぬ」ではマズイだろう。柱がアルミになり組子の竹が塩ビになろうとも根底にあるのは伝統の技術である。それを時々は思い起こさせてくれる今回のような現場、依頼してくださるお客様は本当にありがたい。 造園屋の技術が廃(すた)れていかないためにも、またこういう仕事がいただけますように、、、。 |