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No.082 リフォームのリフォーム?
〜旭区 M邸〜
2010/05

痛んできたデッキの一部を壊して植栽マスを整備したい。自作のレンガ敷きもガタガタなので再利用で敷き直して欲しい。 最初の依頼内容はそこからでしたが、下見に行ってみると庭のGL(地面の高さ)が異様に高いことが気になりました。以前にも庭のリフォームが2回行われたようで、その際の残土を家の周りや庭に敷き均してしまったようです。
既存のデッキの下をのぞき込んでみると家の基礎にある風窓ぎりぎりまで土が盛られています。 こりゃあ根本的にGLを直すところから始めなければ、、、というわけで当初の予定より大がかりなリフォームになってしまいました。

施工前 拡大できます
施工前(庭のGL状況)

床下現況 拡大できます
施工前デッキ床下状況

1段低い部分のデッキだけを壊す予定でしたが、デッキの下に盛り上げられている土を取り出さないと家自体が湿気てしまうので結局ウッドデッキ全てを解体することになりました。

施工前 拡大できます
施工前

施工後 拡大できます
施工後

まるでリフォーム前と後が逆のような写真ですが、ただ上にデッキや花壇を覆い被せていくだけがリフォームではないと思います。庭の地面が上がれば家の床下の通気が悪くなり、家全体としての快適性は損なわれます。
以前のリフォームでは一世代前の庭の上にそのまま土を盛ってしまったようで表土を削ると飛び石や庭石が出てきました。植木まわりにも土が盛られて酸欠窒息状態です。さらにその上にデッキ、、、。表面的に景色が変わっても環境そのものが良くなったとは言えないのではないでしょうか?

風窓状況 拡大できます
(1)風窓状況


裏の風窓状況 拡大できます
(2)裏の風窓状況


深植え状況 拡大できます
(3)深植え状況
(1)地面が風窓ギリギリまで上がっています。
(2)家の裏手の風窓は地面に埋もれているのをかろうじてレンガで囲んでいる状況です。
(3)幹下部の黒い部分が埋もれていました。これでは植物も健康ではいられません。
施工前 拡大できます
(1)


施工中 拡大できます
(2)


施工中 拡大できます
(3)
(1)物置周辺の地面はかなり高いので
(2)いったん物置をどかしてから20〜30センチ土を取り除いて
(3)再度物置を設置し直します。まことに地味な作業ですが、、、。

さらに地味な作業ですが、家の裏側の風窓も土に埋もれていましたので全部すき取って処分しました。日頃から部屋が湿気っていたそうです。
家の湿気を少しでも解消するため透水管を埋設して水が停滞しないようにしました。

施工中 拡大できます
(1)


施工中 拡大できます
(2)


施工後 拡大できます
(3)
(1)風窓の現況:周りの地面が高いのでやむなくレンガで風窓を囲っていたようです。
(2)土を掘り出して埋まっていた風窓を救出。
(3)透水管、排水升の設置。

西側施工前 拡大できます
西側施工前

施工後 拡大できます
西側施工後

庭の西側です。デッキを解体し、地面のレベルを下げ、新しいテラスを作ります。。
敷きレンガは再利用して敷き直しました。
施工中 拡大できます
(1)


施工中 拡大できます
(2)


施工中 拡大できます
(3)
(1)デッキの解体
(2)地面のレベル調整。
(3)レンガ積み花壇施工中

施工前 拡大できます
(1)


パース 拡大できます
(2)


施工後 拡大できます
(3)
(1)デッキ上にあったテーブルとイスとパラソル
(2)設計パースでリフォーム後の目隠しの高さなどを計画します。
(3)円形テラスに置き直したテーブルとイス。パラソルが倒れないよう地中パイプを埋め込みました。

次に外周のリフォームです。
道路に面したブロックの数カ所にヒビが入っていて危ないので、この際穴あきレンガに鉄筋を立てて積み直すことにしました。

施工前 拡大できます
施工前

施工後 拡大できます
施工後

この写真はいかにも”リフォームしました!”って感じですよね。
ブロックの一部を残して塗装壁にする案もありましたが、お客様の決断で全面改修となりました。

CADパース 拡大できます
(1)


施工中 拡大できます
(2)


施工中 拡大できます
(3)
(1)ブロックをレンガに替えて板塀にしたらどんな感じになるか施工前にCADパースで確認します。
(2)ブロックを解体中。
(3)レンガ積みが終わり目隠しフェンスの設置。

CADパース 拡大できます
(1)


施工中 拡大できます
(2)


施工中 拡大できます
(3)
(1)こちら側もあらかじめCADパースで完成予想します。
(2)ブロックを解体中。
(3)レンガ積みが終わり目隠しフェンスの設置中。

ウッドデッキに替わってコンクリートテラスを拡張しました。
予算の関係もあり、石貼り風の色モルタル仕上げとなりました。
施工前 拡大できます
(4)


施工中 拡大できます
(5)


施工中 拡大できます
(6)
(4)テラスの下地コンクリート打ち。
(5)目地の模様にテープを貼っておいて色モルタルを塗りつけ
(6)目地テープを剥がせば石貼り模様が出てきます。着色で変化をつければそこそこの仕上がりに。


施工後
施工後

ポストまわり施工前 拡大できます
施工前

ポストまわり施工後 拡大できます
施工後

ポストまわりは木製のモノをアルミ製の タカショー:アートウッドに取り替えました。
フェンスとデザインを統一しています。

水道蛇口と流しは立ったまま使える高さに替えて欲しいとのご要望でしたのでアルミ柱で立水栓を作り、レンガを立ち上げて流しを据え付けました。
流しの下の空間には元の蛇口を残してありますので水撒用に使えますし、ホースリールも収納できます。
施工前 拡大できます
(1)


施工中 拡大できます
(2)


施工後 拡大できます
(3)
(1)既存の蛇口と流し
(2)施工中。流しを希望の高さに。
(3)施工後

一応施工は完了したのですが、地面がむき出しで芝を貼ることが出来ませんでした。
本工事以前に庭全体の地面を下げて土を搬出する部分で予算の大きな割合を使わざるを得なかったのが残念です。
お客様ご自身でクラピア(スーパーイワダレソウ)を地被として植えてみるそうです。私は使ったことがありませんが芝に替わるグランドカバーとして最近注目されている植物だそうです。どんな風になるのか楽しみです。

施工直後
施工直後

ぱっとしない竣工写真で嫌だなぁ と思っていたら施主様が現在の状況写真を送ってくださいました!
きれいに緑のじゅうたんを広げたよう、これが例の クラピア(スーパーイワダレソウ)ですかぁ。
植え付けからわずか2ヶ月でこんなになるんですね、びっくりしました。お陰様でまたひとつ勉強になりました。
施工後2ヶ月
施工後2ヶ月
クラピア植え付け 拡大できます
(1)


クラピア苗 拡大できます
(2)


クラピア2ヶ月後 拡大できます
(3)
(1)ウチの工事が終わった後にお客様が植え付けたクラピアの苗。結構まばらですね、、、。
(2)クラピアの苗。
(3)それが2ヶ月でこんなに!

クラピア 拡大できます
(4)


クラピアの花 拡大できます
(5)


クラピア施工後 拡大できます
(6)
(4)匍匐性が強く雑草の発生を抑え、踏圧にも強そうです。
(5)クラピアの花。5月〜10月と花期が長いです。
(6)新しい地被材料として流行りそうですね。


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