No.081 法面(斜面)に砂利を敷く工法 〜戸塚区 K様アパート〜 2010/05 |
放っておくと草ぼうぼうになる、除草剤で草をやっつけたら土が流出して困る、美観も良く安価に草も土砂も抑える方法は無いものか?工事の依頼はそんな悩みを抱えるアパートの大家さんからでした。 コンクリートや真砂土よりも安い単価で草を抑えるなら防草シートを貼ってその上に砂利ですが、はて斜面に砂利を敷くにはどうしたら、、、? |
降雨により砂利が流れた様子 |
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歩道まで土砂が流出 |
| そこで!今回の工事で使用したのは(株)グリーンフィールド社のハニカム構造を利用したグランドグリッド。 ハニカムとは honeycomb(蜂の巣)の意味で正六角形を隙間無く並べた構造です。 その強度から建築物、輸送機器、音響機器等、様々な分野で取り入れられています。 |
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(1)まずはブロックを1段積み足して土砂の流出を止め、法面の不陸を調整。 (2)防草シート(ザバーン)の設置。 (3)既存砂利との見切り(リサイクルエッジング:耐久性に優れ、フレキシブルで曲線も描ける)の設置。 |
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(4)グランドグリッド(ハニカム構造)の設置。 (5)この中に砂利を充填すると車も乗り入れられるというのですから、ミツバチってスゴイですね。 (6)ビリ砂利の充填。 |
施工前 |
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施工後 |
別の角度から(かなりの傾斜でも砂利が止まっているのが分かるでしょうか?) |
施工前 |
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施工後 |
さらに利点として、ハニカムの一升ごとに違う種類の砂利を入れると模様が描けます。 |
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(1)ピンク色の三分砂利で円を描く。 (2)様々な砂利を使って、どんどん模様を描いていく。 (3)施工後 |
施工前 |
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施工後 |
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降雨時は砂利の色が鮮やかに見えます |
アパート周りのほぼ全面に施工しました。砂利も防草シートも水を通しますが斜面が削れて流れることは無くなるでしょう。 人が歩いても砂利はこぼれ落ちてきません。 コンクリートで覆ってしまうと見た目にも殺風景な感じがしますし、舗装の下に回った水が蒸散しにくいので以外と湿気るものなのです。出来るだけ呼吸する材料を使った方が環境に優しいと言えるでしょう。 |
施工前 |
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施工後 |