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Q014:
 ツゲ、生垣の数本が枯れたように茶色くなってしまいました。
近所のおじさんのお話ではこの冬の寒さが影響したもので、また芽吹いてくるからそのままにしておきなさいとのことでした。
素人目からするとそうはいわれても半信半疑です。
昨年の夏以降、くもの巣の目をもっと密にしたものがところどころにあり、それをとり除いたのですが消毒はしませんでした。それがついてた木なのかは忘れてしまいましたが、害虫のせいかな、とふと思いました。
 園芸店で問い合わせたところ、見ないことには何ともいえないけど、春先そのような問い合わせが多いので、寒さのせいかもしれないとのことでした。
これからの季節は害虫にも気をつけないといけないと、オルトラン粒剤をすすめられたのですが、こちらのHPで拝見させていただくと、鉢物に適当とあったので物足りなくも思います。かりに使用したとして、肥料(油かすや化成肥料)などと時期を同じくすることはよくないことでしょうか。教えてください。

A:

たぶん「害虫のせい」ではありません。近所のおじさんの見解が正解だと思います。

 オルトラン粒剤はおっしゃるように鉢植え用と思ってください。根から薬を吸わせるのですから地植えの木で同じようにやろうと思ったら相当な量が要ります。オルトランの液剤か水和剤を噴霧器で散布した方が効率的だと思いますが、現在も市販されているかどうかは確認していません。
 以前にも述べたことがありますが、元気の無い木に肥料を与えるのは逆効果です。「病人にステーキを食えと押しつけているようなもの」と、私はよく説明しています。どうしても手を貸したいのなら「活力剤」を与えることです。「メネデール」や「HB101」が代表的です。園芸屋さんでご相談ください。
 消毒と肥料を同時に行うのが良いか悪いかは使う物によって相性が違うので一概に申せません。ただ、前述の理由で今肥料は与えない方がよいということと、油かすを与えるにはちょっと時期(4/20現在)が遅いということと、化成肥料は土を悪くするし病人(病木)には刺激が強すぎるのでダメ、ということは申し上げておきます。



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