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Q23:
玄関横に坪庭があります。2畳ほどの広さで、屋根があるため、雨はかかりません。
昨年の10月に新築し、ヤマボウシ(3メートル弱)を一本植えてあります。(根元には玉竜)
そのヤマボウシですが、今年は花が咲きませんでした。
更に、8月に入り猛暑のもと、下の方からだんだんと葉が枯れ始め、今は、枝先の新芽の部分も、黄緑色にあせた感じで、パリパリカラカラです。
水遣りが足りないのかと思い、夕方にたっぷりやったのがまずかったのでしょうか?
木全体にかさかさが広がっていくようで心配です。

A:

 昨年の10月に植えたとすると春まではあまり水が必要じゃなかったんですね。でも2月は落葉樹が一番水を欲しがる時期なんです。芽は動いていなくても、地中では根っこが活動を始めますからね。たぶんこの大事な時期にあまり水をやらなかったのでしょうね。それに加えて今年の夏の日照り、、、。軒下で雨が当たらないとなれば条件は最悪です。よっぽど意識して水をやらないと水切れを起こすでしょう。

 葉がしおれ始めた木は水を与えれば復活しますが、かさかさになり始めた木は助けるのが難しいです。今年の夏枯れていく街路樹などを見ても、徐々に枯れると言うよりも、ぎりぎりまで耐えたけどやっぱりだめで力尽きた瞬間に一気に枯れるという感じです。枯れ始める前に手を打たないとだめなのかもしれません。枯れ始めたらもう止められません。焼けた葉っぱはもう組織が壊れているわけですから、茶色くなった葉の一部が緑に戻るということはありません。次に出た葉が健全でいられるかどうかです。

 しかし、木というものはよくできていて、水が足りないとなれば自ら葉を落として蒸散を抑え、次の新芽に望みを繋ぐなんて事もしたりしますから、残った小さな新芽がカリカリでなければまだ望みはあります。

 夕方たっぷり水をやるのは全然まずくはありません。ただ、それが手遅れだったという可能性はあるかもしれません。
 いずれにしても軒下に木を植えるというのは色々と問題を生じやすいものです。乾燥はハダニが好みますし、水切れもしやすいです。「夜露が当たらない」というのも木には相当なマイナス条件らしいですよ。事情が許せば場所を変えてやりたいものです。

 私も今年造園で何本もヤマボウシを植えましたが、この夏はいつにも増して活着が心配です。一番気に掛かっているお宅のものはやはり落葉が進んでいます。でも残った芽にはまだ水気があるのでなんとか大丈夫かなと思っています。このまま穏やかに秋が深まってくれるのを祈るだけです。


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