Q25: |
我家の庭に40年になる柿の木があるのですが、新築工事の影響で木の周りの地面が80センチ程上がってしまう事になりました。 現在はブロックで幹の周り1メートル平方を囲んでありますが、埋めてしまうと駄目になってしまうのでしょうか? |
A: |
絶対にダメになってしまうと断言いたします。10センチでも盛り土をすれば根は酸欠状態になり10年のうちに必ず枯れます。 救う方法は2つ。 1.移植。一度掘り上げて正規の高さに直して植え替える。 2.酸素管を設置して酸素を供給する。例:東邦レオの「DOパイプ」や「Reパイプ」など。詳細は東邦レオのホームページ参照。 付け加えておきますが、土をかぶせても急に枯れることはまずありません。でも、確実に枯れます。だから、この枯らし方こそ一番残酷な枯らし方だと私は思います、、、、。 |
Q: |
お返事に少なからずショックを受けております。しかしながら両親の結婚記念樹なので何とか助けたいと思いアドバイスを頂きたく再投稿した次第です。 |
A: |
柿は細根が少ないので移植(堀取り)しやすい木とは言えないと思います。何度か移植に失敗したことがあります。古い木ではなおさらです。 まず、現状の根の様子を調査することが先決でしょう。ユンボを使用しても構いませんが、ぐるり全部を掘らず3分の1くらいにしておいて様子を見てください。根鉢の大きさは幹の地際直径の3.5倍くらいの円が適当です。大きければいいと言うものでもありません。 掘りながら根と土を観察します。チェックのポイントは根腐れがないか、土が臭くないかです。ユンボで傷ついたりちぎれたりした根はよく切れる刃物できちんと切り直します。なるべく深い部分まで様子を見たら埋め戻しますが、この時パーライトや酸素管を入れて埋め戻せば完璧です。肥料は入れてはいけません。根の状態が良い様なら根鉢径の半分を根切りしておきましょう。時期は葉が落ち始める頃からでいいです。 来年の2〜3月頃、もう半分を掘ってみます。そして同じように処理します。そして葉が落ちる季節になったら全周を掘って根の状態を見て、新たな細根が出ているようなら彫り上げも可能ですが、いまいちなら次の春まで待ちます。 酸素管を入れれば土を被して良いかという件は、保証はできません。木の状態さえ移植に耐えられるならば堀り上げた方が木は長生きします。でも移植に耐えられなければオダブツですから判断は難しいところです。 病人の体力と相談して手術を決行するか、完全に直ることは見込めなくても薬で散らして延命処置をするか選択するようなものです。 あとは、万一に備えて子孫を作っておくことも大事です。台木となる別の柿の木があるのなら接ぎ木や接ぎ芽をします。或いは挿し木をして子孫を残しておきます。 |