投稿日:2003/01/16 |
Q:29 |
昨年春に買った2mほど直径3cmぐらいの3本の株立ち風のヒメシャラがあります。手入れを教えて下さい、すっかり落葉して新芽がぴょこぴょこ空に向かって顔を出しています、実は手が届くところは摘みました。 枝もすいた方がいいのか、自然にこのまま春を迎えていいのか、教えて下さい。 |
A: |
ヒメシャラ、、、春の芽吹きがきれいですよね。 さて手入れですが、一番良いのは切らないことです。広さが許すならばどこまでも伸ばしてやるのが一番美しい樹形になります。 事情が許さない場合でも枝先をチョンとつまむ(切る)のだけは絶対にやめていただきたい。落葉樹の多くは枝分かれの角度が「鋭角」だから美しいのです。枝先や枝の途中を切るとどういう訳だか次の枝は「鈍角」に出ます。そうすると落葉樹本来の柔らかい枝の流れがいっぺんで台無しになってしまい、修復不可能になります。梢を切るなどもってのほかです。乱暴な言い方をするなら、梢を切るくらいならいっそ地際からバツンと切り倒してやってください。(そこから出た芽を放置すれば柔らかい流れになります) 枝を透いた方が良いかという質問は一言では返答しかねますが、からみ枝などは途中で切らず枝の付け根できちっと切ってください。また、下枝を失いたくない場合は樹冠部を透かすことによって栄養が下枝にも行き渡り、陽も入るので下枝の枯れ込みを遅らせる手段としては有効です。ただ、やみくもに切ることには賛成しません。 なんにせよ落葉樹の柔らかさを知り尽くした良い植木屋さんに任せて頂くのが一番かと思います。ツゲやサツキの刈り込みとは違い、「素人でも簡単に切れる」というたぐいのものでないことは確かです。「疑わしくば切らず」、これが落葉樹剪定の鉄則です。 実を摘み取ったのは感心、感心!その気持ちが木を喜ばせるのです。ただ、どうせなら花が終わったらすぐに、実が膨らむ前に取ってやるといいんですけど、、、。 |