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投稿日:2004/09/27(Mon)

Q:49  常緑、落葉それぞれの強剪定適期と根回し適期について教えてください。また、根こぶ病に罹ったいちぢくを挿し木で増やした場合、病気まで受け継がれてしまうものでしょうか?

A:

 強剪定や根回しは芽が動き出す直前、2月〜3月が適していると思います。ただし、題目の「樹勢を半分に落とす」ということとはちょっと意味合いが違います。強剪定の目的は樹勢を弱らせるためではなく、枝の作り替えや更新、輪郭の縮小のために行うものだからです。
 ただ強剪定をしただけだと木は切り取られた枝葉を取り戻そうとして反発し、かえって茂ったりします。樹勢を落としたいのなら剪定と同時に根も切らなければなりません。もっと樹勢を落としたければ毎月のように剪定を繰り返し葉の量を減らし光合成を抑制して養分を蓄積させなければかなり弱ります。

 根こぶ病に罹ったイチジクの挿し木はお薦めできません。記憶が定かではありませんがたぶん病気によってDNAそのものが操作されていると思うのです。ヤマモモのこぶ病なども病気のある木を剪定したハサミで健全な木の剪定をすると、それだけで病気が移ってしまいます。
 根こぶや白絹病が発生した土は可能な範囲で掘り取って残土処分業者へ持っていき捨てます。一般家庭では植木屋さんや外構工事屋さんなどに依頼すれば持っていってくれるはずです。
 病気が発生した部分の土は薫蒸処理が望ましいのですが一般家庭では難しいので石灰をまいてしばらく放置しておくのがよいでしょう。同じ場所に木を植えるのは1年くらい我慢してください。

 移植に向かない木の代表はチンチョウゲですが、花木ではモクレンやコブシ、オガタマノキ。果樹ではカキが意外に移植しにくいです。コニファー類も特にゴールドクレストなどは移植に耐えません。
 葉の無い部分で切ると枯れ込んでしまうヒバなどの針葉樹系やカイヅカイブキなどのビャクシン類は吹かし直しには向かないと言えます。また、柔らかい枝の流れが信条のモミジやシャラなどの落葉樹も強剪定によってゴツゴツとした不自然な形になってしまうので吹かし直しは難しいと言えるでしょう。生垣や目隠しなどに利用される樹種(ツゲやマキ、マサキ、サンゴジュなど)は一般に萌芽力が強いので吹かし直しにも耐えるものが多いでしょう。


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