投稿日:2007/04/16(Mon) |
Q:85 |
去年はつけた桜の花が、今年は4分ぐらいでした、登って見てみると幹は問題ないのですが、5本ぐらいに枝分かれしている、太い枝(直径約25CMくらい)の3本の内部(下から見るとわからない=雨トユのようで、水がたまりる状態)が腐っていました。 すぐにでも対処(切る、防腐剤を塗る)などを行った方がよいでしょうか?(秋まで待つ?)樹齢不明で、35年ぐらいと思います。(幹の直径40CMぐらいです)。 |
A: |
サクラは腐れが入りやすい木です。1〜2年枝ならそれほどダメージはありませんが、太い枝を切ると必ずそこから腐れが入ります。切れば切るほど腐りやすくなります。 しかし、すでに腐った部分があるのならば早めに除去するしかありません。雨水が溜まるような状態ですと腐れが拡大する恐れがありますし、大風で腐った部分から枝が折れて惨事を招くこともありますから。 腐れが入っていない部分まで切り戻して癒合剤かペンキを塗ります。クレオソートなどの防腐剤は塗らないでください。何を塗っても「腐朽菌」は必ず侵入しますし、すでに腐った部分があるということはその木の内部に腐朽菌が確実に存在するということですから、今さら「無菌状態」にすることは出来ません。今回の切断は「腐れを防ぐ(あるいは止める)」為ではなく、あくまでも「枝が折れて落下するのを未然に防ぐ」という意味合いでしかありません。 切り口にペンキなどを塗るのも「気休め」でしかありませんが、気休めついでに言うならば雨の日の作業は避け(雨には雑菌がたくさん含まれていますから)たほうがよいでしょう。 切断のやり方については当サイト「能書き」の中の「CODIT論」を是非参考にしてください。 また、ご自分で作業するのでしたらくれぐれもお気を付けください。 |
Q:85-2 |
過去の「問答のまとめ」にあるように桜は広い場所に植えてあげるものだ、というのが、色々調べるほどに同感です。 昔より庭木にはむかないとの記載が多いです。土の部分が楕円で約4m×2,5mしかありません(それもその中心じゃなく0,5m前がコンクリートです)これも大いに問題があると思いますが、どれくらい土の部分が必要でしょうか?(計ると幹の直径は50cmでした) |
A: |
根張りは枝先の真下まであると言いますので、葉張りの面積がすなわちその木が必要とする地面の広さでしょう。とはいえ、街路樹のサクラなども大変窮屈なところに植えられていて、それでも頑張っていますよね。庭や街中においてはあくまでも理想論です。 樹木を掘り取るときは直径の3倍程度のところで根を切ります。幹の直径が50センチなら掘り上げる根鉢径は1.5メートルということになり、これが最低限必要な土の量ということになるでしょう。 |