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投稿日:2007/08/23(Thu)

Q:92  我が家は築後2年半なのですが、庭にシンボルツリーとして株立ちのカツラを植えてもらいました。
植えたのは2月で、その後春になったらうす緑色のハート型の葉がたくさん出てくるだろうと期待していたのですが、出てきたのは形はハートでも全体的に小さくて、緑色が濃くて、葉が出てこない枝もあり、なんだか思い描いていたイメージと随分違うのです。
それに、樹形が円錐形になると思っていたのに、枝の上の方にたくさん小枝がつき、竹箒を逆さにしたような形をしています。
夏の終わりごろには葉が黄色というか、茶色くなり、他の落葉樹が紅葉するころには丸禿になります。
今年の梅雨のころから、やっとイメージどおりの薄緑色のやわらかい葉がでてきた枝もあるのですが、相変わらず樹形は悪いし枯れたような枝もあるしで、シンボルツリーとしてあまりにも貧相な(木には申し訳ないのですが)姿です。

このような場合、剪定等せずに放っておいたら、木は自分の力で本来の樹形になるものでしょうか?
もしくは、2月ごろに思い切って剪定してやったほうがよいのでしょうか?

ちなみに、植えられている場所は南向きで、一日中日が当たっています。株元にはオカメヅタを植えてあります。

A:
 植えた時期は問題ないので葉が小さいのは持ってくるときに根を切られているせいだと思いますので、根が四方に張って充実してくれば大きくなると思います。(もしかして水やり不足かも)

 樹形は円錐型にはなかなかならないだろうと思います。「単幹」の場合なら老木になればそういう形に近くなりますが、まだまだ相当先の話です。植えられたのは「株立ち」とのことですからケヤキやヤマボウシのような箒型になるのが自然でしょう。ましてカツラは枝を水平に出す習性がありますからなおさらです。下枝も出やすい樹種ですが下枝はあえて払ってしまい箒状に育てればシンボルツリーとしておかしいとは思いませんが、、、。

 南向きで一日中日が当たっているとのことですが、この条件はカツラにとってはあまり好ましくありません。夏場の水を他の木よりもかなり欲しがる方ですし、照り返しや強い日差しには弱いのです。特に西日が長時間当たるところでは幹焼けしてしまいます。(葉が出なかったり茶色くなったりするのも水不足や照り返しのせいでしょう。)元来林の中で他の木と共存しているタイプですから単独で日当たりの良い場所にポンと出されてしまうと参ってしまうようです。まだ植えてからそれほど時間は経っていないのですから移植を考えた方がよいかもしれません。

 オカメヅタはカツラの根っこの上には植えられていませんよね?もしそうなっていたら撤去すべきです。木の根の上に何かを植えるということは「深植え」の状態になっているということですから、根の酸欠による枯死の原因になります。根鉢から離したところに植えてツルだけが根鉢に乗っている程度なら問題ありませんが。

 日差しから自らを守るためにも剪定はなるべくしない方が良いでしょう。この手の木(落葉樹系)は剪定しない方が柔らかで自然な樹形を保てます。ただし、円錐形になるという期待は捨ててください。その木はそういう風にはなりたがらないでしょう。


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