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Q:
松を職人に剪定してもらったところ、切り過ぎたために枯れてしまいました。植木屋は、虫がいたから枯れてあたりまえ。切りすぎは関係ないといいました。松は切りすぎてもかれないのでしょうか?それまでは、モコモコに青々としていたのに、剪定後に残った葉は、今にも枯れそうな黄緑色のものばかりでした。これは、本当に虫のせいなのでしょうか?

A:

 マツは切りすぎて枯れることは確かにあります。特にゴヨウマツやアカマツは。

 ただ、本物の植木屋が切りすぎで木を枯らすことはめったにありません。枯れない限度をわきまえて仕事するからです。  それでも例えば初めての現場で樹勢を見誤って失敗することも無いとは言えません。
 もこもこに茂っている木で、切り戻されて残った枝というのは今まで日の入らない所でいじけていた枝なわけですから元気な枝とは言えません。逆にいえばだからこそ、それによって樹勢を押さえることができるのですが、一歩間違えば木を弱らせすぎてしまう危険性もあるわけです。
 樹勢は押さえたい、でも木を弱らせたくはない、そのちょうどいいところを見極めるのがプロということなのです。ましてやその木が虫の被害を受けて弱っているのを承知で強剪定をする植木屋は居ないはずです。

 あなたの所に来た職人が本物なのか否か私にはわかりません。ただ、どんなに優秀な植木屋でも失敗はあります。要はその失敗にどう対処するのかだと思います。言い逃れしてその場を取り繕ってしまうのか、心底反省して勉強に励むのかだと思います。



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