投稿日:2008/03/21(Fri) |
Q:44-1 |
庭植えのさつきの葉が所々黄色くなってきました。水気はあるので、枯れたのではないようです。冬の間は特に目立ち、春になってもあまり回復しません。さつきは20年前に寄せ植えしたものです。何か管理上必要な事がありましたらば、御教え頂きたくメールさせて頂きました。 |
A: |
これだけの情報ではお答えしにくいのでいくつかの点を明確にして下さい。まず、 (1)「所々黄色い」というのは一枚の葉の所々なのか全体の所々なのか。 (2)葉の全体がうっすらと黄色いだけなのか、褐色の斑点などが生じていて黄色くなっているのか。 (3)「春になっても回復しない」というのは現時点の話なのか、毎年そうなのか。 (4)ツツジではなくサツキなのか。 常緑樹は新芽が出る頃になると去年までの葉は役目を終えて散る準備を始めます。すなわち養分が行き渡らなくなって色が抜け新芽が吹けばやがて落葉します。(常緑樹は落葉しないというわけではありません。)ですからこの時期の古い葉は皆元気がないものです。 こういった通常の生理現象による黄変の場合もありますし、養分の一部が欠如している(鉄分などの微量要素も含め)場合もあります。また、古くなった木などは根詰まりによって十分に養分が取れなくなっているという場合もあります。 |
Q:44-2 |
黄色くなっているのは、寄せ植えした中の1株ごとだと思われます。密になっているのではっきりとはいえませんが、10cm〜30cmの範囲で数箇所あります。黄色いのは葉全体です。3年前から症状が現れ始め、新芽の時期でも治りません。 植木はサツキです。 |
A: |
そういう状況だとすると生理障害しか考えつきませんね。病斑が無く黄色い、他の株にうつっていないことから病気ではないと判断されます。虫の影響を考えるとしてもシンクイムシが入っている可能性くらいしか思い当たりません。 生理障害の中でも肥料不足などは考えにくい(他の株がまともなら)ので、一番考えられるのは根の障害です。根詰まりや根腐れ、深植えなどがそうです。3年の間枯れることはなく色が悪いだけなら根詰まりのほうが可能性は高いです。対処法としては具合の悪い株を一度掘り取って(当然根を切ることになります)、その穴の周囲を少し広げてから(隣の株に影響がない範囲で)良質土(鹿沼土など)で客土しながら植え直してみてはどうでしょうか? 掘り上げたときに根が互いに絡み合って固くなっているようなら「根詰まり」ですし、元来あるべき位置より上に根が生えて二段根になっているようでしたら、「深植え」による酸欠で元気がなかったのかもしれません。前者の場合は株に元気が残っているなら少し根をほぐしてから植え直せば新しい根が出て回復するかもしれません。後者の場合は今までよりも深く植えないように気をつけて下さい。下段の根が機能していないようなら少し削ってから植えても構いません。 掘り上げる作業が大変なようでしたら、元気のない株の根の周囲をスコップで刺してやるだけでもいいです。活力剤を添加した水やりをしてください。それで様子を見ましょう としか今は申せません。 |