Q: |
砂利について・・・。 雑誌やガーデン関連の書籍を拝見すると、とても上手に砂利が使われているのを目にします。 我が家も・・・と思い、ホームセンターで物色してみるものの、適当なものが見つかりません。 一般に、砂利にはどんな種類のものがあって、どこで手にいれるものなのでしょうか? ずうずうしく書いてしまいますが、因みにいいな〜とおもったのは、とよだみきさんの ‘ガーデンデザイン・レッスン’と言う本の115ページ、ケヤキの根元に使われているものなのです・・・。 よろしかったら教えてください。 |
A: |
実はあの大きさのものは砂利とは言わず、「ゴロタ」というのです。 砂利とゴロタ(五郎太石)の境目は微妙ですが通常8分(はちぶ)位より大きいものがゴロタです。 1寸とか1寸5分とかと色々な大きさがあります。本の写真のものは多分、1寸玉だと思います。 川石には違いありませんが、国産のものではないようです。艶がないところを見ると川岸に打ち上げられてから少し風化したもののようです。いくらか石灰質が多いようにも見えます。 残念ながら品名まではわかりませんが、いずれにせよ砂利を専門的に扱っているような石材屋さんでないと置いていないかもしれません。あとは豊田さんに直接聞いてみるのもいいかもしれませんよ。 砂利には大きく分けて玉砂利とビリ砂利があります。玉砂利は川を流れて海にたどり着いたあるいはその手前で採取された自然砂利で、大磯砂利や金華砂利などがそれにあたります。自然に角が取れて滑らかに丸くなっています。洗い出し(セメントと砂利を混ぜて土間などに塗りつけ、後で表面のセメントを洗い流して砂利を見せる工法)などに用いられます。 ビリ砂利は御影石などを砕いて砂利状にしたもので角張っていて、敷き砂利などに使用されます。一般に良く出回っているサビ砂利(伊勢ビリ)などがそれです。 砂利の値段は自然に整形された玉砂利の方がビリ砂利系より少し高いと言えるでしょう。しかし、最近は国産のモノが少なく、韓国やフィリピンから輸入される砂利も多く、色艶は国産のものより劣りますがその分値段は安定していると思います。いまやほとんどが輸入物と言っても良いでしょう。黒々と艶のある「本那智石」などはトントお目にかからなくなってしまいました。 また、最近よく目にするのがレンガを砕いて作ったクッキーなどと呼ばれる洋風砂利です。昔は私もよく自分でレンガを砕いて洋風の庭に少し使ったりしましたが最近は袋詰めで売っています。運賃が掛かるせいなのか我々業者が買っても掛け率が高い品物です。 この砕いたレンガ砂利以外にも輸入物の玉砂利もよく目にします。色合いがやはり日本のモノではないのでちょっと気を引きますが使う場所をわきまえないと妙な感じになってしまいます。砂利だけに目が行ってしまわぬよう全体の演出を整える必要があります。 運賃がかさんで利幅のない商品はホームセンターといえどもあまり置いていないのかもしれません。むしろ業者が出入りしているような材料屋さんで分けてもらったほうがいいかもしれません。最近は業者売りだけではやっていけず小売もしている材料屋さんもよくみかけます。あなたが私の近隣にお住まいの方ならお教えできるのですが、、、。ともかくお近くの植木屋さんに相談するのが一番です!良心的な業者なら砂利数袋でも運んでくれるはずです。ただし、名前がわからなければ写真なり、できれば現物見本なりを提示してあげないとイメージだけで注文するのは業者泣かせです。 砂利敷きについてひとつ忠告。柔らかい地面にいきなり砂利を撒いてしまうと、土に埋もれていったり、泥にまみれて汚れてしまったり、ダンゴムシの溜まり場になったりして後々のメンテナンスに苦労します。透水する程度にモルタルを打つか防草シートなどを敷きこんでから砂利を敷くと良いと思います。砂利の中にもぐりこんだ落ち葉を掃除したり、雑草を取ったりするのは大変手間が掛かりますから、最初にきちんと考えましょう。敷いた時だけきれいで後は汚らしくなっていくような使い方は感心しません。接着剤でくっつけちゃえなんてのも合理的でいいと私は思います。 |