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投稿日:2005/02/03(Thu)

Q:14 埼玉で植木屋をしているものです。
最近、日建学院にRIK-CADを薦められて購入するか検討中です。
そんななか、木下さんのHPにたどりつき、すごい植木屋さんがいると思って一通り拝見しました。
木下さんもCADも使っているようなので、何を使っていてどういう所がいいのか?また、選ぶときのポイントなどお聞かせ願えればと思って投稿しました。

A:

 私はRIK-CADを使っています。これの前身であるSUCCESSから使っていますが、導入時には「オーセブン」とどちらにしようか迷いました。どちらにもそれぞれに良いところがあるようですが、私は結局担当者の人柄に好意を持ったというのが購入の動機となりました。
 どんな商品でもそうですが機能的、品質的、価格的にはそれほどの違いは無いものです。そういうものの中からどれかを選ぶとすれば結局は「人から買う」というもっとも基本的な部分に行き着くような気がします。私のモノの買い方はいつもそんな風です。

 私を担当してくれたその人はもう退社してしまいましたが、その上司には今でも懇意にしてもらっています。結局は人として付き合えるかどうかが長く使っていく上で大事な事です。アフターフォローということも含めて売りっぱなしでなく常に面倒を見てくれるかどうかが採用の基準である事は言うまでもありません。
 なおかつ、オブジェクト類(エクステリア素材など)が常に新鮮で、スピーディーに配布されるかという事が図面を描く上で重要です。エクステリアメーカーの商品はめまぐるしく変わっていきますのでそれにCADが追随できなければ正確な図面は望めません。
 しかしバージョンアップや素材の更新などがそのつど有料であったら変化に付いていくのが億劫になるでしょう。RIKはその点は満足のいく対応をしています。ただ、バージョンアップのたびにバグが出たり(じきに修正プログラムが出ますが)、操作そのものが変わってしまって一時扱いにくくなったりするのでこちらも柔軟性がかなり必要に思えます。

 もう一点大事な事は他の人とデータの共有が出来るかどうかということです。最近は色々な形式で読み込んだり、またどんな人にも見れるデータ形式でメール出来たりするようになりましたが、出始めの頃は不自由しました。お客様と図面でやりとりする際にこのことは大変重要な要素になります。いかに軽く見やすい図面を送れるかということです。

 私がCADを導入した頃に比べればRICは数倍も巨大な組織になってしまいました。大企業がよくやる「大幅なモデルチェンジ」が今は不安の種ではあります。売り手と買い手の距離も親密度も希薄になっていくような気がします。昔はアットホームであったかい会社だったなどと懐かしんだところでせんなきこと。車にしても愛着を持って同じ車を長く乗り続けたいと思っても、モデルは変わる部品は無くなる、ユーザーの願い通りにはメーカーは待ってくれないという時代です。メーカーの戦略に乗っていかなければ今持っている道具を使い続けていけないという悲しい現実の中で、ため息をつきながらも付いていかなければならないという悔しさも無くはありませんが、CADは放り出してしまうにはあまりに元手のかかるしろものではあります。
ずっと付いていかなければ使えなくなってしまうものだからこそ「人から買う」という精神的な部分がないと辛くなると思うのです。

 もっと機能的な部分の話とかを望んでおられたのかもしれませんが、さっきも書いたようにそれはメーカーによって一長一短ですので自分で実際に触って確かめるしかありません。高い買い物ですから納得するまでデモを見るなり(できれば実際に数機種を操作してみて)してください。高い買い物だからかもしれませんが私はこのCADにして後悔はしていません。


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