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Q:
先週いただいたバラの鉢植えの固いつぼみがいきなりばらばらとたくさん落ちちゃったんです。
土が乾いてはいないし、雨にも当たらないようにしたのに。
なぜなんでしょうか?ちなみに鉢はプラスチックです。

A:

 バラクキバチという虫が蕾のついた枝の5〜10p下に卵を産みつけるので茎から蕾が折れるということはありますが...

 この虫にやられた場合は折れた所から15p位い下まで切り戻して、切った枝は焼き捨ててください。
今時、燃やすのは難しいかもしれませんので、ゴミ収集日の朝に切って、清掃車に即刻持っていってもらって下さい。

 新芽をアッという間に食い尽くす、チュウレンジバチにも要注意です。
頭が黒くて体が緑色の幼虫です。

 蕾が落ちた原因ではないと思いますが、店売りの鉢のまま、プラスチックの鉢では、なおいけません。
 鉢から取りだしてみれば分かると思いますが、鉢の形になったむき出しの根がでてくると思います。

 バラは有機質にとんだ土で、のびのびと深く根を伸ばして良い花を咲かせます。
 鉢植えのまま楽しみたいという場合は、直径20p以上の素焼きの深鉢に、骨粉や乾燥牛糞、油粕、完熟たい肥をすき混んだ土を入れ、接ぎ木の場合はつぎ目が土と同じ高さかやや土中に埋まるぐらいに植え替えます。
 水は鉢底から流れ出すぐらいたっぷりとあげ、4〜5日は絶対に乾燥させないようにします。
 置き場所は陽当たりがよく、風通しの良いところです。
 上の条件を満たせば病気にはなりにくくなりますが、虫を防ぐことは無理なので、こまめに観察し、駆除するしか方法はありません。
 なんの植物でもそうですが、愛情を注いだだけ答えてくれるのも確かです。
 バラは特に手のかかる植物ですが、蕾から散ってゆく姿までやはり女王様の様な気がします。


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