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投稿日:2006/11/25(Sat)

Q:27  造園業者の方が樹木を植えつける際に「根巻き」というんですかねぇ?麻布で根の部分を包んでいるやつ。あれを取らずに、根に付けたまま植えられるのを見たんですけど、根の発育にいいのでしょうか、どうなのでしょうか?
 取った方が良いと思っていたもので気になっており、教えていただきたいです。

A:
 結論から言えば取らない方が良いんです。横着をしているわけではありません。肥やしになって発育が良くなるというわけではありませんが。

 掘り取り、移植の際は出来るだけ根鉢を崩さないのが重要ですので根巻き材で保護しています。植え付けの際に植え穴に水を満たして土中の空気を追い出しながらグリグリと揺らしますので根巻きをしていないとバラバラになってしまいますし、根鉢の土と、植えられる場所の土が違うのでいきなり異なった土質に根の先端を当てますと成長がこじれてしまうのです。まわりの土に馴染みながら新しい根を伸ばしていくのに根巻き材はひとつのクッションとなっているわけです。

 最近では「緑化ポット」といって不織布の紙のポットみたいなものを使って生産される樹木もありますが、これは生産管理の手間を減らすために根がポットから出ていかないようになっています(強い根だけ出させるタイプなどもありますが)ので、こういうポットに入った木を植えるときには鋏やカッターで切れ目を入れてから植えます。生垣材などはポットのものが多くなりました。ポットに切れ目を入れずに植えると後の成育が悪くなるので気を付けましょう。


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